【保存版】ストレートアイロンで髪を傷めない正しい使い方|ダメージ知らずで艶ストレートを叶える方法

今回は、多くの方が日常的に使っているストレートアイロンで髪を傷めずに使う方法について、美容師目線で詳しく解説していきます。

「毎日アイロンをしているけど、だんだん毛先がパサついてきた…」
「熱によるダメージが気になるけど、クセ毛をそのままにはできない…」

そんな悩みをお持ちの方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。
記事の後半ではおすすめのダメージを抑えるケアアイテムもご紹介しますので、最後までお見逃しなく。


そもそも、なぜストレートアイロンで髪がまっすぐになるの?

まずは基本的な仕組みからお話ししましょう。

髪がストレートになる原理は、髪内部の「水素結合」という構造の変化によるものです。

髪の毛はタンパク質でできていて、内部には「水素結合」という骨組みのような結合があります。この結合は水に濡れると一度バラバラに崩れ、乾く時に再結合するという性質を持っています。

つまり、髪を濡らして乾かす際に、まっすぐな状態で乾かせば、髪はその形を「記憶」してストレートになるんです。

ストレートアイロンは高温の熱と圧力で髪を挟むことで、髪内部の水分を蒸発させながら、この水素結合を「まっすぐな状態」で固定しています。だからこそ、乾いた髪に高温を与えるアイロンは即効性があり、クセを伸ばすことができるんですね。


でも、その熱と摩擦が髪にとって大きなダメージに…

ここからが本題です。

ストレートアイロンが髪を傷めてしまう原因は、大きく分けて2つあります。

1. 熱による「タンパク変性」

髪はタンパク質でできており、130℃以上の熱が加わると「タンパク変性」が起こります。
これは、生卵が加熱されて目玉焼きになるような変化で、髪のしなやかさや水分保持力が失われ、ゴワついた髪質になってしまうのです。

しかもアイロンは、髪の表面温度より高い180℃前後で使用することが多いため、かなりの負担がかかります。

2. 摩擦による「キューティクルの損傷」

アイロンで髪を挟み滑らせることで、摩擦が生まれ、髪表面のキューティクルが剥がれてしまいます。

キューティクルは、髪内部の水分や栄養分を閉じ込める重要な役割を担っているため、剥がれることでパサつき・広がり・ツヤ不足の原因に…。


髪を傷ませないストレートアイロンの使い方5ステップ

では、どうすればストレートアイロンのダメージを最小限に抑えられるのでしょうか?
ここからは、今日からできる5つの実践ポイントを紹介します。

ステップ①:使用前はしっかり乾かす(絶対に濡れ髪にアイロンNG)

濡れている髪は非常にデリケートで、そこに高温のアイロンを当てると**「ジュッ」という音とともに内部の水分が急激に蒸発して裂けてしまう(泡状水膨潤)」現象が起こります**。

髪が乾いていない状態ではアイロンは絶対にNGです。
ドライヤーでしっかり根元から乾かし、完全に乾いた状態でアイロンを使いましょう。

ステップ②:温度は160〜180℃を目安に

「低温の方がダメージが少ないなら130℃にしよう」と思われるかもしれませんが、低すぎる温度では効果が出ず、何度もアイロンを通すことになり、逆に摩擦でダメージが増えます。

アイロンの設定温度は160〜180℃が最適。
細毛・軟毛の方は160℃、太毛・硬毛の方は180℃を目安にしてください。

ステップ③:アイロン前のケアは「オイルより保湿」がおすすめ

「アイロン前にオイルを塗るとコーティングできる?」と思う方も多いですが、実はNG。

オイルは熱をこもらせやすく、髪の内部の水分を飛ばしにくくなり、クセが伸びにくくなったりタンパク変性を引き起こすリスクがあります

代わりにおすすめなのが「保湿タイプの洗い流さないトリートメント」。
内部補修成分がしっかり入っているので、髪の芯から潤いを与えつつ、熱に負けないコンディションを作ってくれます。

ステップ④:1回でスッと通す。何度も滑らせない

クセが強いからといって、何度も同じ場所をアイロンで往復するのはNG。
摩擦が増え、キューティクルがどんどん削れてしまいます。

ブロッキングして少量ずつアイロンを通し、1回で伸びるようにゆっくり・一定のスピードで滑らせるのがコツです。

ステップ⑤:週に1〜2回は「熱を使わない日」をつくる

毎日アイロンを使っていると、少しずつでも確実に蓄積ダメージが増えていきます。

できれば週に1〜2回は**「ノーアイロンデー」**を作りましょう。
代わりにお団子ヘアやゆるめのまとめ髪にするだけでも、髪のダメージはぐっと減らせますよ。


プロがすすめる!アイロン前に使いたいおすすめアイテム

ここで、髪を保護しながらストレートを長持ちさせるプロ目線のおすすめアイテムをご紹介します。

▶ LOUVREDO(ルーヴルドー)「ヒートガード」

髪内部に必要なコラーゲンやアミノ酸をしっかり補給してくれるムースタイプのトリートメント。
夜、ドライヤー前に使用することで、翌朝のアイロンのノリが圧倒的に変わります。

・使い心地:べたつかず、すっと浸透
・香り:上品で癒されるフローラル系
・仕上がり:指通りがなめらかで潤い持続


まとめ:アイロンを味方につけて、ツヤストレートを楽しもう

ストレートアイロンは上手に使えば、髪を美しく整える心強い味方です。
ただし、間違った使い方をすればダメージの原因にもなるということを忘れずに。

今回ご紹介したポイントを実践することで、髪のツヤ・まとまり・ハリを保ちながら、理想のストレートヘアをキープできるようになります。

ぜひあなたも今日から、正しい知識で美髪ケアを始めてみてくださいね!

投稿者プロフィール

豊島 淳一
豊島 淳一女性の薄毛・白髪に特化した美容師
東京都品川区中延で女性の薄毛改善・白髪染めに特化した美容師。女性の薄毛改善では改善事例1000件突破、最短4ヶ月で改善。成功率98%越え。白髪を増やしていかないカラーリングも同時に行っている。

営業時間:10:00~20:00

定休日:毎週火曜・第2水曜日

住所:東京都品川区中延3-8-11桜井ビル1F